2003年冬号:濃い系 Psion の世界 #1
Psion Siena



 久しぶりにPsion関連のカルトな端末が集まったので、ここらでひとつ特集的な記事を組んでみようと企画したのが、今号から開始した「濃い系Psionの世界」だ。第一回はPsion Sienaについて取り上げた。記事を書き始めた頃は、Sienaでも十分濃いかなと思っていたのだが、その後柴隠上人 稀瑠冥閭守 (Kerberos)氏の協力により、カルトな端末が集まってくるにつれ、Sienaが極めて一般的でメジャーな機器に思えてきてしまった。しかし、書き始めてしまったモノはしょうがないので、そのまま掲載を行った。今後数回に渡り予定しているカルトPsion端末と比較すれば、Sienaなんてメジャーすぎであまり面白くないと思う、今日この頃である。

 この号の前フリはBaby-ATマザーボードのこと。記事を書く半年くらい前、筆者自身のパソコンをアップグレードしようとしたのだがATフォームファクタのマザーボードが秋葉原から駆逐されており、大変苦労した経験を元に書いたものだ。紹介したZIDA社のBaby- ATマザーボード、TX-810EUは、そういった悩みを持つユーザには好評だったようで、メールも何通か頂いた。






Psion Sienaのパッケージ
Psion社の超小型PDA、Sienaのパッケージ。本体にマニュアル、保証書が添付される。

Psion Siena #1
右側のバッテリーカバーの切れ込みがデザイン上のアクセントとなっている。この部分は別売の着せ替えカバーに換装することが可能だ。

Psion Siena #2
Psion社の他のシリーズと異なり、正方形に近いアスペクト比を持つ液晶画面と、その右側に配置されたキーパッドが特徴的。

Psion Siena #3
本体右側のボタンを押して、マシンを開いているところ。シリアルポートと赤外線インターフェースが見える。上部カバー内には電池が格納されているため、結構重い。

バッテリーカバーを取り外したところ
狭いスペースにメインバッテリーの単4乾電池2本とバックアップ用のCR1620ボタン電池を収納する。

Sienaの外部インターフェース
左側がシリアルコネクタ。3aと異なり平べったい形状の専用コネクタを採用しているが、これは3c、3mxと同型である。右側が赤外線インターフェースポート。そのさらに右側にはバッテリー開閉用の四角いボタンがある。

Sienaのキーボード
ゴム接点でクリック感が無いタイプのキーボード。キーピッチは11mmほどしかないため、高速入力には不向き。

PSIWin2のパッケージ
Windows PCと接続するためのキット。専用ケーブル、ソフトCD-ROM、マニュアルという構成。

Sienaのキーパッド
液晶画面の隣には、いわゆるテンキーパッドが設けられている。

PSIWin2を起動
PSIWin2をインストールし、MyPsionアイコンをクリックすると表示される画面。SienaのRAMドライブがMドライブとして現れている。

SienaのRAMドライブ
RAMドライブの内容を表示。ファイルのやりとりはWindowsのオペレーションと同様にドラッグ&ドロップで可能。

タスクバーに表示されるアイコン
PsionとPCとの接続状況がタスクバー上に表示される。上は接続されていない時で左から四つ目のアイコンは平らになっている。接続が確立すると下のようにアイコンがサインカーブのアニメーションとなる。

PSIMacのパッケージ
マッカーの方はこちらを用いる。マッキントッシュPCとの接続キット。

Siena用の外付けSSD
内蔵SSDコネクタを持たないSiena用に、外付けSSDが用意されている。ドライブ本体、ACアダプタ、マニュアルという構成。今となっては入手困難なレア・アイテムだ。

外付けSSDをSienaに接続
Sienaのシリアルコネクタを介して接続する。Series3c等で利用しているSSDをそのまま読み書きすることが可能。

Siena用着せ替えカバー
オシャレなSienaらしく、バッテリカバーを色々と替えて楽しむことができる。左からノーマル、マーブル、マット、ウッド。

Siena用日本語エディタJEditS
左側が恵梨沙フォントを使用するJEditS、中央がフォント14を使用するJEditS14。

JEditSの画面
恵梨沙フォントを縦倍角にして表示する。全角22文字x8行の表示が可能。

JEditS14の画面
全角14文字x9行の表示が可能。

OPL関連のアイコン
左側のアイコンが、OPLのプログラムエディタ。中央が実行時のランチャー。

OPLのプログラミング画面
OPLプログラムエディタでソースコードを編集。プロシージャ名「RegTime」を開いている。

RegTimeの実行画面
本文中で紹介したOPLのサンプルプログラム「RegTime」の起動画面。

Psionのプログラミング関連書籍
Psionのプログラミング参考書として6冊を紹介しておいた。詳細は本文を参照のこと。

元祖IBM PC/ATの筐体
とにかくでかくて重い。現今の製品には無い圧倒的な存在感がある。ベイの数が少ないのが欠点だが、筐体内部のメンテナンス性は抜群だ。

フロントエンブレム
簡素極まりないPC/ATのフロントエンブレム。「Personal Computer AT」の文字が泣かせる。

リアエンブレム
モデル番号は、5170。

元祖IBM PC/AT筐体内にBaby-ATマザーボードを搭載
ZIDA TX810EUを搭載したIBM PC-AT。80286(6MHz)マシンからCeleron 1GHzマシンに大変身!

ZIDA TX810EU
ZIDA社製Baby-ATフォームファクタマザーボードのTX810EU。FC-PGA2のCeleronが使用可能。古いマシンを蘇らせるには、うってつけの製品。

TIGA TI-815E+S
AGPスロットまで搭載したBaby-ATフォームファクタのマザーボード。メーカはTIGA社という台湾の会社で、筆者を含め周りの廃人連中も聞いたことが無いという...。