■骨董品屋へ行く(それとブレーキの調整?) (1999/03/24)

●1999年03月24日(水曜日)
 今までの寒の戻りから一転し、この日は春らしい陽気となった。前回運転時にブレーキから擦れるような音が出ていたのが気になり、様子を見るため運転する。ちょうどアンティークショップに置いてある手回し計算機を取りに行く用事があったので、500を出す。今日みたいに日差しが暖かい日は、500をオープントップにすると快適である。運転してみると、ブレーキの異常音は出ないため、一時的なものだと思ったのであるが、20分くらい経過するとまた音が出始めた。どうも何回かブレーキを踏んでいると、音が出てくるようなのである。

 だましだまし運転し、アンティークショップで、手回し計算機を受け取る。

【2014年の追記】
初心者の筆者は、500のルーフトップの正しい開け方も知らなかった。写真を見ると、きちんと畳んでいない。無知とはこういうものである。


近所の路上で撮影。1999年03月24日午後3時45分。Kodak DC260。f値5.2、絞り1/218。元画像1152×768ピクセル。

近所の路上で撮影。

近所の路上で撮影。

 余談であるが、購入した手回し計算機について一言。
 今回訪問したアンティークショップには、昭和30年〜40年頃の珍しい製品が置いてあるので良く利用している。1週間くらい前にお店に行った時に、この手回し計算機を発見した。その時は手持ちも無かったし、このようなものを買う酔狂な人もいないだろうとタカをくくり、明日来ればいいやと買わなかったのである。ところが、翌日これが売れてしまったのだ。何とも残念無念で、お店の人にまた出たら連絡して下さいとお願いして帰ってきた。
 売れてしまった計算機はカバーが金属製のちょっと古いタイプで、今となってはなかなか見ることが無い。物が物だけに、そうそう出てこないだろうと半ばあきらめていたのであるが、昨日入荷したとの連絡が入った。それにしても、このように特殊な品物をいったいどこから集めてくるのか、良く考えてみるとかなり不思議ではある。


タイガー手回し計算機。

 今回購入した手回し計算機は、前回買い逃したものと同一のタイプで、前回はかなり錆が浮いていたのだが、今回は非常にきれいである。最初、16,000円と言われたが、テストしてみて動かないところがあるので、値切って11,000円で購入した。おそらくカバーを外してCRC 556を吹いてやれば復活するであろう。製造年月日は不明。シリアル番号は134254となっていた。本体裏面には「什器(準固)」「種別 に」「番号 9」「住友信託銀行株式会社」のシールが添付されており、どうやら銀行で使用されていたものらしい。

【2014年の追記】
この頃から、脱線話しが多くなってくる。当時購入した手回し計算機は、その後経験を積むに従い、特に珍しいものでも無いことが判ってきた。購入価格も相場以上である。当時は何も知らなかったからね。なお、1999年にはオークションといった便利なネットサービスが無かったので、こうした骨董品は、リアルな店舗に通って見つけてくるしか方法が無かった。


タイガー手回し計算機の値数部分のアップ。

 計算機を受け取ったあと、ブレーキの音が気になるので、吉祥寺のショップに相談する。今日は定休日であるハズなのだが、電話をかけると対応してくれるとのこと。とりあえず車を持って行くことにした。途中、ガスが足りなくなったので、ガソリンスタンドで初の給油を行う。お店の人が、どこから給油するのかわからなくて困っていた。フロントラゲッジを開けて給油口を出して見せたら、驚いていた。満タンは避けるようにと言われていたので、6リットルだけ給油する。ちなみにガスはハイオクである。

 ショップで店長さんと合流し、すぐに提携工場であるNモータースに向かった。とはいっても、ショップとNモータースとは、目と鼻の先である。店長さんが車を前後に動かせてフルブレーキングをかけて自動調整すると、音はかなり収まった。まだブレーキシューが馴染んでいないため、音が出るようだ。今日は工場に入れるだけの余裕が無いため、月曜日に工場に入れ、分解調整を行うことにした。

 暇になったので、店長さんの社用車が置いてある駐車場でいろいろとダベる。店長さんの社用車はベンツであるが、トランクを開けると中には500の補修部品やら工具が山のようにはいっていて、なんか怪しい商売をしているヒトの車のようだ。なお、ベンツに乗っている理由として、彼は「故障した500を牽引するのに充分な馬力がある」ことをあげていた。冗談なのか本気なのかは判らない。今回は、予備の電球とドアオープナーの部品を頂いた。またフランスが出版したの500の写真集をお借りした。

【2014年の追記】
納車早々に悩んだのが、このブレーキの鳴きである。この日行った調整方法は、500のドラムブレーキの簡易調整として有名だ。クルマを前後に動かし、フルブレーキングをかける。これにより、ドラム内の自動調整機構が働き、効果が改善することがある。結局、ブレーキの鳴きについては、暫くの間、特に処置するわけでも無く、そのまま乗っていた。




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