■ランプ点灯不具合発生&改善 (1999/08/15 - 1999/08/21)

●1999年08月15日(日曜日)
 夕方、500の様子を見に行った時、また新たなバグを発見する。今回はエンジンをかけたついでに、ランプ切れを点検しようと思って発見した。最近、夜間運転をしていなかったので、ひょっとしたらランプ切れが発生しているかも知れないので確認をしておこうと思ったわけだ。

 こういう時の勘というのは当るもので、スモールランプスイッチをONにすると、左側のスモールランプが点灯しない。後ろのブレーキランプは、反対に右側が点灯していない。しかし、ブレーキを踏むと、両方とも点灯する。症状は下図の通りである。


スモールランプを点灯したところ

 真っ先に思ったのは、当然のことながらランプ切れ。とりあえず一通りのテストをして置こうと考え、今度はヘッドライトをロービームにした。それでもやはり、左側のスモールランプは消灯したまま。後ろのブレーキランプも同様である。幸いヘッドライトは両方とも点灯しており、こちらは異常は無い。さらにアッパービームにしてみると、今度は左側のヘッドランプが消灯し、スモールランプは復活している。何がなんだか、わけがわからん状態だ(下図参照)。


ヘッドランプを点灯した時の状況

 さっそく、バルブが切れているかどうかの確認を行う。しかし、バルブには全く異常がない。念のため予備に購入しておいたバルブに交換しても、症状に変化はない。ソケットの接触不良も疑ってみた。左側スモールランプとヘッドライトのコネクタを取り外して、接点復活剤で磨いてみたのであるが、これでも改善されない。ヒューズも疑ってみたが、こちらも問題なし。さらに、ヘッドランプをロービームにすると、スピードメーターの下にあるインジケーターランプ(緑)が点灯するハズなのだが、これも光らない。電装系がいかれた可能性がある。1ケ月前には正常に動作していたことから、乗っているうちに振動でどこかがやられたのかもしれない。とりあえず、今日は症状を確認して、後日対処することになった。

●1999年08月17日(水曜日)
 ランプ点灯不良についていろいろと考えを巡らせてみて、ちょっとしたテストを行うため、夜の駐車場に行く。ひょっとして、ダッシュボードについているスイッチの接触が不良なのではないかと思ったのである。

 さっそくフロントラゲッジを開け、スイッチ裏面の配線を手探りで確認する。外れていた部分は無さそうであったが、一応一旦引き抜いてから、再度コネクタを挿入してみた。そしたら拍子抜けするくらい簡単に直ってしまった!全く他愛のないことが原因になっていたようである。要するにコネクタ接点の接触不良であった。これで、メーターランプ以外のライトは全て正常になったが、相変わらずメーターランプのみは点灯しない。 これはどうやら、スピードメーターを外して接触を復活させなくてはならないようである。こっちの作業は、後程ゆっくりとやることにしよう。

●1999年08月21日(土曜日)
 直ったはずのランプ電装系統だったが、今日チェックしてみると、またもや点灯不良になっていた。しかたがないので、徹底的に修理する。まず、ランプ点灯スイッチ、メーターランプスイッチを取り外して、コネクタ部分をKUREエレクトロニッククリーナーで洗浄する。しかし、まだ正常になったり点灯しなかったりと、症状は安定しない。フロントラゲッジからダッシュボード裏側のハーネス配線部分をいろいろとさわってみて、接触不良を起こしている箇所を断定する。どうやら、スピードメーターブロックに接続している2個のコネクタ部分が接触不良を起こしているようだということがわかってきた。


接触不良を起こしていたコネクタ部分

 このコネクタは、メータパネル内に燃料残量やライト点灯状況等の様々な信号を供給しているものだ。上記写真で、左右に四角いブロックがあるがそれが問題のコネクタである。中央のケーブルは、スピードメータに接続されている。この2個の四角いコネクタを取り外し、接点部分をクリーナで徹底的に洗浄してから、再度接続する。この処置は効果的であったようで、以後接触不良は全く発生しなくなった。点灯しなかったメーターランプも復活する。ヤレヤレである。これで安心して夜中も乗ることができるというものだ。

 夕方、若干涼しくなってきたため、500を運転する。8月も下旬に入って、少しは秋らしくなってきた。今日は湿度も比較的低く、久々に快適なドライブだった。近所のガソリンスタンドでハイオクを10リットル入れる。ガソリンスタンドでは店長さんが出てきて、「塗り替えたのですか?ずいぶんキレイにして乗ってますねぇ。」と話し掛けてきた。

【2014年の追記】
古い車の電装系は、実に厄介である。あちらを治せば今度はこちら、といった具合で、モグラ叩きの様相を呈してくる。この頃の筆者がまさにそれで、しょっちゅう色々なコネクタを引き抜いては、接点復活剤で磨いていた。ハーネス類も皮膜が固くなっており、断線の怖れが出てきたため、2005年のエンジンO.H.を機にオンタリオSSさんで全ハーネスを新品に交換した。これはさすがに効果抜群で、以降電装系の不具合は全く出ていない。




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