1.ダイアモンド牌アラームクロック
中国・上海製のダイアモンド牌アラームクロック。日本でも中国雑貨専門店が かなりの数仕入れていた商品である。同ブランドのデザインは多岐に渡り、これ 以外でも多くのバリエーションが製造されていた。さすがに最近は、このような ゼンマイ仕掛けの時計は少なくなってきている。 この時計、何と言っても配色とデザインが秀逸。純メカニカルであるという構 造も今となってはレトロで珍しいが、寝ぼけた水色の本体と、文字盤中央のなに やらワケの判らないデザインが怪しさと野暮ったさを演出している。中央に配置 された円板は2枚構成になっていて、秒針のように常時回転している。2枚のう ち回転するのは上の1枚のみで、下の板は固定されている。写真でも判るように 円板には妙な模様が書かれており、動作中はワサワサとこの模様が動くという、 実にイミプ〜な仕掛けとなっている。箱のデザインも昔っぽくてグッド!逆に今 でも十分通用すると思うのだが。
2.飛輪牌自行車電池灯
別項で取り上げた「マツダ乾電池ランプ」の、中国製造版。基本的な構造は同 じであるが、マツダ製品は戦後間も無い頃の製造であったのに対し、この製品は 少なくとも1990年頃までは現役で製造されていたところが異なる。最も、現 在でもしぶとく製造されている可能性もあるが。 メーカーは「飛輪牌」。外箱にもギアに翼が生えたデザインのロゴマークが印 刷されている。しかし、このロゴはカッコイイ!!!こういうセンスは大好きで ある。単一乾電池を2本使用する自転車用のランプで、全て金属製。プラスチッ ク類は内部配線の一部にしか使用されておらず、外側には見当たらない。オール 金属ボディはメカフェチにはたまらんであろう。本体背面にはメーカー名が刻印 で記される芸の細かさも見せる。ランプ前面のガラスは、取り外してみるといび つな円形となっており、豆電球はソケットに垂直に入らない。加工精度という文 字はこの製品には無く、実用できればそれでオツケイの世界なのだ。