レトロな外観を持つ現代のトランジスタラジオである。Delightという
メーカー(ブランド)名は聞いたことが無い。このラジオ、実は筆者は結構気に
入っているのだが、なぜかParcoなどに入っているコジャレた店に置いてあ
る場合が多い。価格は3,000円前後。製造国であるが、外箱を見ても判らな
い。本体を出してみても判らない。内部を見ても判らない。というわけで、徹底
的無国籍風のラジオなのである。外箱には「Classic Radio Se
ries」と書かれているので、どうやら他にも似たような製品があるみたい。
しかし、これ見たこと無いな。
このラジオ、何がスゴイって、見た目の無国籍風デザインもさることながら、
電源に単一電池を3本も使うというところである。今どき単一電池を使う機器な
んて、工事現場用もしくは災害用の懐中電灯くらいなもんだ。さらに、このラジ
オは同調指針が昔ながらの糸駆動による横メーターなのだ。指針には、ナント!
「針金」がそのまま使われている。素材の良さを出したというワケでは無く、単
にコスト削減のために「そのまま」使われており、さらに極めつけは、本体を持
ち運ぶと、この針金が筐体にぶつかって、カチャンカチャンと音までするのだ。
もう、ここまで安っぽい作りだと、かえって拍手したくなってしまう。