■ こいでのカルタ 3種 ■


こいでのカルタ 外箱 #1

こいでのカルタ 外箱 #2

こいでのカルタ 外箱 #3

こいでのカルタ 外箱 #4
                                    
 小出信宏社発売のカルタ3種である。小出信宏社は、昭和30〜40年代にか
けて、当時のマンガキャラクタを用いたカルタセットを数種類発売していた。 
「こいでのカルタ」として親しまれていたこれらの製品は、文房具屋や駄菓子屋
などで、1セット200円前後で購入できた。今回掲載したセットは、「サンダ
ーバード」「バットマン」それに「ワンダースリー」の3種である。いずれも絵
柄が素朴で文にも味わいがあり、今見ても結構笑えるものだ。        
サンダーバードカルタ 外箱

サンダーバードカルタ 内部

長男スコットのイラスト

次男ヴァージルのイラスト

三男ジョンのイラスト

四男ゴードンのイラスト


五男アランのイラスト
                                    
 今回掲載した中でも、最も傑作なのがこの「サンダーバード」である。外箱の
絵は、かの有名な小松崎茂先生のもの。サンダーバードのプラモデルの箱絵でも
有名である。外箱の表面には長男のスコットが、そして側面には次男〜五男まで
のイラストが記載されている。このイラスト、なかなか良くにていて面白い。残
念なことに、ヴァージルだけは正規品認定シールが貼られてしまっており、顔を
確認することができない。                        

 カルタの文言も傑作だ。「いさんで乗り込む隊員スコット」とか「かわいいペ
ネロペ(ぺネロープのこと)は人気者」とか、「へいわを乱すあくにんフッド」
等々。。。。中の札の似顔絵は、さすがに小松崎先生の物とは異なると思われる
が、なかなか雰囲気を良くつかんでいる「ヘタウマ」な絵となっている。   
バットマンカルタ 外箱

バットマンカルタ 内部

ワンダースリーカルタ 外箱

ワンダースリーカルタ 内部
                                    
 バットマンカルタは、外箱の絵が噴飯ものだ。このポーズは一体何なんだ!と
思わず叫んでしまうほど、不自然な格好をしたバットマンとロビンが並んで立っ
ている。これはシュールを通りこしてギークの領域に踏み込んでいるとした思え
ない。バットマンに比べて、ワンダースリーはごくごく常識的なセンスでまとま
っている。                               

 カルタのクオリティであるが、昭和40年代の製品ということもあり、なかな
かの荒削りだ。紙の切断面もギザギザしており、品質的には今一歩といったとこ
ろである。                               



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