昔、自転車に良く取り付けた乾電池式のランプである。この手の商品は、つい 数年前までは中国雑貨専門店でお目にかかることができた。その自転車ランプは 上海製で、確か「自行車走行灯」とかいう名称で販売されていたように記憶して いる。さすがに最近は見なくなったが。。。。このマツダ製乾電池ランプは、旧 漢字を使用していることやロゴマークのデザインから、戦後すぐのものと思われ る。東京芝浦電気株式会社とマツダの両方が記載された、いわゆる「ダブルネー ム」の製品だ。
この商品は、倉庫に眠ったままデッドストックされていたものだ。梱包も当時 のままで、本体はサビを防止するため油紙で包まれていたのだが、その油紙が完 全に乾ききってしまっており、この通り本体もサビだらけになってしまった。 しかし、油紙が乾くくらい長い間保存されていたとは、なかなかのものだ。。。 外箱には「3ヴォルト球付」といった表記や、「檢」のスタンプが押され、時 代を感じさせる。また、「電球はマツダ豆ランプ」や「電池はマツダ乾電池」と いった記載も見られ、宣伝広告に余念がない。本体は良くみかける自転車ランプ そのもので、裏側にはクリップが付いている。電源スイッチは側面にあり、ボッ チを前後に動かして電源のオン・オフを行う。乾電池は単一を2本直列に使用。 電池室内部には、商品の取り扱い説明書が付いている。
取扱い説明書 (クリックで拡大) |