■ MOTOROLA RADIO ■
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MOTOROLA MODEL 56L2(左)とMODEL 55M1(右) |
1.MOTOROLA MODEL 56L2 Radio
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MOTOROLA MODEL 56L2 正面 |
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MOTOROLA MODEL 56L2 背面 |
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MOTOROLA MODEL 56L2 同調ダイアルのアップ |
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MOTOROLA MODEL 56L2 ロゴマーク |
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MOTOROLA MODEL 56L2 本体内部 |
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MOTOROLA MODEL 56L2 シャーシ部分のアップ |
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MOTOROLA MODEL 56L2 真空管のアップ |
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本体内部に貼付された銘版表示 |
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90V B電池接続用端子 |
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7.5V A電池接続用端子 |
MOTOROLA製真空管式ポータブルラジオ、MODEL 56L2Aである。いつ頃の製品で
あるかは判然としないが、1950年〜60年にかけてのものと思われる。本体内部の
銘版には、「CHASSIS HS-513」「Serial No. 8790」との記述がある。ロッドア
ンテナが取っ手を兼ねるというユニークなデザインだ。左右非対称のデザインを
採用し、配色も赤と黒で決めており、装飾品的な雰囲気が強い。
本体は金属製で、アタッシェケースのように左右に開くことができる。内部は
意外とスカスカだが、これは90VのB電池と7.5VのA電池を格納するため。ラジオ
回路部分は4球構成となっている。使用真空管は左より1R5、1U4、1U5、3V4の配
置。スーパーヘテロダイン構成と思われる。IFTは2段構成。スピーカーには
「MOTOROLA GOLDEN VOICE」の文字が捺印されており、泣かせる!
ポータブルタイプなので電源はAC 117Vと内蔵バッテリーの2電源方式を採用
している。電池は上述のようにA、Bの2個が必要だ。本体内部の銘版には、使用
できる電池の型番が以下のように記されている。
・90V B電池 ・7.5V A電池
EVERLADY No.479 EVERLADY No.717
BURGESS No.P60 BURGLESS No.C5
GENERAL No.176 GENERAL No.31
2.MOTOROLA MODEL 55M1 Radio
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MOTOROLA MODEL 55M1 正面 |
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MOTOROLA MODEL 55M1 背面 |
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MOTOROLA MODEL 55M1 同調ダイアルのアップ |
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MOTOROLA MODEL 55M1 ボリウムのアップ |
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MOTOROLA MODEL 55M1 本体内部 |
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シャーシ部分のアップ #1 |
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シャーシ部分のアップ #2 |
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本体内部に貼付されたシール類 |
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本体内部に貼付された銘版 |
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本体内部に貼付されたシールのアップ |
MOTOROLA MODEL 55M1 Radioは、内部構造を見ると前出のMODEL 56L2 Radioよ
りも前の製品のように思われる。基本的な構造は両機種とも同一で、使用真空管
の型番や使用電池、取っ手にもなるロッドアンテナも同じである。このラジオは
一度オーナーの好みでペイントされているようで、カラーリングはオリジナルで
は無さそうだ。中間色のピンクとグリーンを用いた配色を見ると、女性オーナー
だった可能性も高い。本体デザインは56L2よりも幾分保守的となっている。左右
にシンメトリカルに配置されたダイアルは、左がスイッチ兼ボリウム、右が同調
ダイアルとなっている。同調ダイアルはちゃんとバーニャ機能が搭載されており
細かいところまで良く出来ている。
本体内部の構造は56L2とほとんど同じであるが、配線類のシールドやシャーシ
の保護版等に若干コストダウンが見受けられる。銘版には「CHASSIS HS-472」、
「Serial No. 9178」の表記がある。ポータブルタイプであるためAC117Vと内蔵
電池の2電源方式。定格電力は15Wとなっている。使用真空管構成は、56L2と全
く同じ。A、B両電池の型番も同じであった。
本体内部にはシールが数枚貼付されていたが、そのうちの1枚には以下の表記
がある。プレーテッド・サーキット・シャーシというのはMOTOROLAオリジナルの
方法のようだ。
This set equipped with
Motorola's exclusive
PLAcir
PLATED CIRCUIT CHASSIS
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