リストマーク 大沢里宮ヶ原の廃バス(2003年03月)

写真1:大沢里宮ヶ原の廃バス全景


写真2:大沢里宮ヶ原の廃バス側面

 湯ヶ島から県道59号線を松崎へ向う途中、大沢里(おおそうり)の宮ヶ原という集落で東海バスの廃バスを発見した。バスはそれほど古い年式のものでは無いのだが、打ち捨てられた姿が実に決まっていたので、掲載をしておく。バスは、県道に隣接する空き地に、不法投棄そのままに捨て置かれていた。モノがモノだけに、かなり目立つ。住所は静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里付近。宮ヶ原という小さな集落の外れ近くに位置している。

Google Maps上での位置は、下記の通り。
大沢里宮ヶ原の廃バス


写真3:廃バスのフロント部分


写真4:内部運転席


写真5:内部客室


写真6:タイヤに絡まるツタ


 もともとこのバスは、松崎から湯ヶ島へ向う途中に偶然発見したものだ。県道を走っていると、完全に変色してしまった不気味なフロントガラスが視界に飛び込んでくる。バス全体が、一種異様な迫力を呈しているため、いやでも目を引く存在となっている。左側面は半ば林に埋もれてしまっているため、湯ヶ島→松崎の方向で進んで行くと発見できないが、逆に松崎→湯ヶ島方面へ向う場合には良く見える。バスそのものは、一世代前の東海バスと思われ、それほど古いものでは無い。しかし、このように放置されてからかなり時間が経過しているようで、痛みは甚だしい。

 運転席横の乗降口が開いていたので、中をのぞいてみた。ステップに足をかけようとして、思いとどまる。鉄板が腐って、グサグサになっているのだ。あのまま足をかけていたら、確実に踏み抜いてケガをしていたであろう。このように、一見何の危険も無いような所でも、意外なところに落とし穴があるのが廃墟の恐ろしいところである。改めて言うまでも無いが、あくまで自己責任において行動してもらいたい。バスの内部は、座席が全て取り払われており、物置のようになっていた。しかし、実用として使用されている様子は無い。前輪にはツタがからまり、なかなかアートしている。サビの色と東海バスのオレンジ色とがマッチして、前衛芸術作品のような感じすら受けた。





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