■台湾のマザーボードメーカ、ASUSTek 社製 Triton2 チップセット使用マザ ーボード。1996 年12週の製造。縦 250mm ×横 220mm の Baby-AT サイズ マザーボード。 ■チップセットに、Intel 社製 Triton2 チップセット(430HX)を使用。パッ ケージは BGA(Ball Grid Array)。 ■バススロットは全部で7本あり、そのうち3本が ISA バスで4本が PCI バ スという構成。また、ASUS メディアバス(Rev 2.0)と呼ばれるローカルバ ス1本が実装されている。 ■レベル2キャッシュに 256KB の PBSRAM をオンボードで搭載。 ■以下にボードのスペックを示す。
CPU | Intel Pentium (ZIF Socket7) |
CPU Clock | 75 , 90 , 100 , 120 , 133 , 150 , 166MHz |
Chip Set | Intel Triton2 ChipSet (430HX) |
Momory | 72 Pin SIMM ソケット4個搭載 最高256Mまで拡張可能 |
Cache | 256 KB PBSRAM をオンボードで実装 |
Bus | ISA バススロット3本、PCIスロット4本搭載 |
Super I/O | COM1 , COM2 , LPT1 , FDD , Primary-IDE , Secondary-IDE , PS/2 Mouse |
BIOS | Award BIOS NCR SCSI BIOS 内蔵(ASUS PCI-SC200 SCSI Card 対応) |
■Triton2 チップセット(Intel 430HX)の拡大写真。BGA パッケージを使用 している。
■コメント Intel Triton2 チップセット使用の、非常に話題となったマザーボードです。 このマザーボードは筆者のメインマシンとして酷使されていたものです。 ASUSTek のマザーボードは安定性が高く、今でも筆者の旗艦マシンには ASUS のボードを使用しています。 Intel Triton2 搭載のマザーボードが登場した当時、世のベンチマークヲタク は狂喜したものです。確かにレベル2キャッシュに搭載された PBSRAM の効果 は絶大で、スペックアップを数値で確認することができました。体感スピード もアップしており、さすがは Triton2 といったところでした。チップセット のパッケージも、当時ほとんど見ることが無かった BGA を採用し、異彩を放 っていたものです。これらも今となってはごくごくありふれたものとなってし まいました。このボードでは、オンボードで QFP パッケージの PBSRAM を搭 載してありますが、これに加えてソケットでも PBSRAM を増設することも可能 でした。ボード上、CPU ソケットの上部にあるソケットがそれで、COSAT 仕様 と呼ばれていたものです。当時の PBSRAM 搭載マザーボードには、QFP メモリ をボード上に直接実装するタイプと、COSAT 仕様のようにソケットにモジュー ルを挿入するタイプの、2種類がありましが、その後直接実装するタイプに収 束されていきます。
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