Hewlett Packard HP1000CX

 HP100LX をベースとし、Hewlett Packard 製パームトップの特徴であるシステムマネージャと内蔵 PIM アプリケーションを総て取り除いた極めてピュアな DOS マシンである。HP100LXに見られる内蔵アプリケーション起動用のキーが、1000CX では通常の記号キーに変更されている。内蔵メモリは 1MB である。

hp1000cx.jpg
モデル名称HP1000CX
メーカーHewlett-Packard
CPU80C186 7.91 MHz
メモリ容量 ROM:2MB RAM:1MB
LCDディスプレイ640 x 200 dot CGA
アクティブエリア110 x 45 mm
キーボードQWERTY 80キーボード
I/OポートRS-232C(特殊コネクタ)
赤外線インターフェース
本体重量312g(乾電池を含む)
バッテリー単三乾電池2本
サブバッテリーリチウムボタン電池(CR2032)
PCカードPCMCIA Type-II 1スロット
寸法(mm)160 (W) x 86 (D) x 25 (H)
OSMS-DOS Ver 5.00 ROM Version

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HP1000CX
外観は、HP100LXとほとんど変わらない。

HP1000CXのパッケージ構成
モノクロ印刷で素っ気ないデザインのHP1000CXのパッケージ。逆にプロっぽいとも言える。同梱されるマニュアルも、これ以上はないと言えるくらい薄い。

HP1000CXとHP100LXの筐体上面
上がHP100LX、下がHP1000CX。見ての通りエンブレム以外の違いはない。

HP1000CXとHP100LXの筐体裏面
上がHP100LX、下がHP1000CX。裏面のデザインもほとんど同じである。

HP1000CXとHP100LXのキーボード
両者の相違は、キーボードにある。内蔵PIMが省略されているHP1000CX(左)は、キーアサインが異なる。

システムセットアップ画面
HP1000CXでは、DOS上からセットアップコマンドを実行することにより設定を行う。液晶画面の濃度調整やバッテリー残量確認など、HP100LXとほぼ同等の設定が可能だ。

HP1000CXの日本語表示
11ドットフォントによる日本語化。HPLX日本語化キットのフォントを利用している。

HP1000CX上でDERIVEを起動
数学マニアにはお馴染みの計算ソフト「DERIVE」。画面はPLOT3Dのメニュー。英語モードに変更してから起動する。

DERIVEのグラフ表示。
PLOT3Dのグラフ表示。CPUパワーが非力なので、この解像度での計算には、さすがに時間がかかる。とは言え、7.91MHzの80C186でここまでの表示ができるのはさすがだ。