■SIMEON TEN HOLT (2005/06/06) SIMEON TEN HOLTにはハマった。。。もともとミニマル・ミュージックはSteve Reichくらいしか聞いたことが無かったのだが、このオランダ出身の作曲家の作品は、なかなか味わい深い。SIMEON TEN HOLT(シメオン・テン・ホルト)は1923年生まれのオランダの作曲家である。Steve Reichが1936年アメリカ生まれであるから、それよりも前の世代となる。因みに「SIMEON(シメオン)」をフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』で検索すると、「古代ユダヤに由来する人名。原義は"聞く、耳を傾ける"」とあった。この由来にふさわしく、SIMEON TEN HOLTの作品はどれも、思わず耳を傾けてしまうものばかりだ。 とはいっても、作品内容はかなりハードでストイックだ。有名な「CANTO OSTINATO」は、4台のピアノによる長尺モノで、1976〜79年の作品。なんと、CD3枚組みで、103のセクションに分かれ、延々とどこまでも続く。一つのメロディが少しずつ変化しながら、流れるように進んでゆくのだが、今までに無い作品で独特の雰囲気がある。さすがにCD3枚組みは荷が重いということで、CANTO OSTINATOは2台のピアノバージョンもある。しかしこれでも、総セクション106、演奏時間75分という強者だ! SIMEON TEN HOLTの作品はピアノ中心のものが多く、どれも演奏時間が大変長い。そのためか、録音される機会が少なく、よってCDもほとんど発売されていない。国内では入手困難な物がほとんどである。初めて聞くには、Canto Ostinatoの2台のピアノヴァージョンがお勧めだ。曲想的に秋から冬にかけてBGM的に流すと、なかなかマッチする。曲の内容もCDジャケットの趣味もヨーロッパの香りが高く、大変気に入っている。パソコン作業で疲れたら、是非一曲!
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SIMEON TEN HOLTの代表的CD群 上段左より「HORIZON」、「Canto Ostinato(2台のピアノ版)」、下段左より「SIMEON TEN HOLT HIGHLIGHTS(11CD Box!)」、「Canto Ostinato(4台ピアノ版のフル・ヴァージョン)」。 |
SIMEON TEN HOLT HIGHLIGHTS 11CDを格納したSimeon Ten Holtの決定版、HIGHLIGHTSの内容。ジャケの色使いといい、趣味が極めてよろしい!さすがヨーロッパの香り!! |
Canto Ostinato(2台のピアノ版) 2台のピアノ版Caoto Ostinatoの内容。下は解説書に掲載されている録音時の写真。 |
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