L・ZONE CDジャケット表面 |
L・ZONE CDジャケット裏面 |
■シナジー幾何学のゲームソフト (2005/08/26) こりゃまた、涙が出るほど懐かしいゲームソフトが出てきた。シナジー幾何学制作の元祖マルチメディア・インタラクティブ・ゲーム、「L・ZONE」と「GADGET」である。「マルチメディア」も「インタラクティブ」も、今となってはほとんど使われない言葉になってしまったな・・・ L・ZONEは1993年、GADGETは1994年の発売であるから、今からもう12年も前の製品だ。当時はWindowws 3.1が全盛期の頃。ようやく各個人のPCにもCD-ROMドライブと音源カードという、文明の利器が搭載され、4800bpsかなんかのアナログモデムで「ぴ〜ひゃらら」とNiftyServeのFGALPCなんぞにアクセスしていた、そういう時代の産物である。 (´ー`)у-〜
現在のゲームでは、3次元仮想空間はそれこそ限りなくリアルに構成されているのだが、この12年前のゲームは、ある意味それ以上の魅力がある。発想とシナリオ、そしてこだわりを持ったデザインによるものだろう。今回、実に10年ぶりくらいにやってみたが、今でも十分に楽しめ、全く色褪せていない。さすがである!
ところで、一世を風靡したこのシナジー幾何学であるが、マニアの皆さんには先刻ご承知の通り、1998年12月21日、東京地方裁判所に自己破産を申告し、消滅した。負債総額は9億円とも言われていたそうだ。正に「飛ぶ鳥を落とす勢い」で成長した同社であるが、なんでもソフト制作費の高騰と、「あの」デビット・リンチの新作への投資(?!)などが要因となり、資金繰りが付かなくなってしまったそうだ。詳細はここに記載されているので、ご興味のある方はどうぞ。
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GADGET CDジャケット表面 |
GADGET CDジャケット裏面 |
会社は無くなってしまったが、同社のソフトウエアは、今でも十分楽しめるし魅力的だ。何よりも最新のWindows XP環境で、ほぼ問題なくプレイすることができる。今回、ダメモトで起動させてみて、あっさり動いてしまったのには正直驚いた。当時のソフトは、それほどトリッキーなテクニックを使っているわけでもない。またこれらのゲームはどれも、ディレクタームービーによって組まれているので、Windowsのバージョン依存性はそれほど強くないからであろう。 L・ZONEはシナジー幾何学から、GADGETは東芝EMI株式会社よりリリースされた。GADGETのシステム要件を見ると、「MS-DOS 5.0以上」「Windows 3.1」「メモリ 8MB以上」「ハードディスクの空きエリア 3MB以上」「640×480ドット/256色(SVGA)表示可能なビデオカード」等々の記述があり、これはこれで郷愁を誘う・・・
どちらのゲームも、説明無しでいきなり仮想現実空間に放り込まれ、マウス操作で進めてゆく。基本的に紙芝居構成で、画質も現在のゲームとは比較にならない。しかし、ここには今のゲームには無い雰囲気がある。テトリスが数あるPCゲームの中で、最高に完成されたものであるのと同様、このゲームには基本となる「何か」がある。
【追記】
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L・ZONE ゲーム画面 |
GADGET 起動画面 |
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