「月刊ピーシーウェーヴ 媒体資料」 表紙 おそらく1998年末に制作された、メディア・プロファイル資料である。 |
■月刊ピーシーウェーヴ誌の媒体資料! (2005/11/06) 押入の中を整理していたら、こりゃまた懐かしい資料が出てきた!あの「PC WAVE」誌の公式媒体資料である。筆者も連載を執筆していたPC WAVE誌は、1999年4月に劇的な廃刊を迎え、各界に衝撃を及ぼしたものだが(ヽ(´ー`)ノ)、発行元のラッセル社出版では、このような立派なメディア・プロファイルを作成し、広告宣伝収益の営業ツールとして使っていたのだ。筆者がこれを入手したのは、記憶によると1998年の年末頃だったろうか?取材で編集部を訪問した際に、頂いてきたものである。既にこの時から、筆者の原稿料は滞りがちになっており、一抹の不安はあったものの、まさかその4ケ月後に、劇的な倒産劇が待ち受けているであろうとは、予想だに出来なかったのである・・・ ヽ(´ー`)ノ それはさておき、この媒体資料はA4版6面構成で、うち4面に雑誌の概要紹介、読者層の分析データ、広告料金とそのレギュレーションが仔細に記述されている。媒体プロフィールに記載されている「発行部数:70,000部」というのは、多分に大本営発表という感がして、今見ると面白い。読者層分析結果を見ると、25歳〜35歳の年齢層で、関東首都圏在住の読者が圧倒的に多い。職種は当然、技術職・コンピュータ関連職であり、製造業が大半を占める。社内において、情報システム導入検討を行う立場にある人が6割を越え、自宅と職場の2カ所でPCを使用するユーザは7割以上だ。要するに、PCヲタクのための雑誌であるということが、アンケート結果からも如実に見て取れる。 この手の雑誌としては極めてコアな内容であり、また辛口の記事も多かったことから、PC WAVE誌は知る人ぞ知る雑誌として、確固たるステータスを築き上げた。しかし、晩年には思うように広告が集まらなかったというのも事実のようである。廃刊直前の1999年、既に互換機市場は成熟期に入っており、同誌のようなコアでユニークな雑誌は、カタログばかり集め提灯記事を掲載した大手PC雑誌に淘汰されつつある時代であった。PC互換機そのものも、金太郎飴パソコンと言われるように、面白味が薄れかけてきたこともあり、PC WAVE誌は、その使命を全うして舞台から去ったと言うのが適切な表現なのかもしれない。
大口では無いものの、筆者も債権者の一人であるが、誌面では好き勝手なことを書かせてもらい、大変楽しい仕事をさせて頂いたので、感謝しているほどである。しかし、著者に対して、あれほどやりたい放題野放しにやらせてくれる編集部というのも、いままだかつて経験したことが無い。編集長には、倒産前に飯田橋の寿司屋でおごってもらったということもあり、今考えると、あれが未払いの精算だったのかと思ってしまうこともある・・・
何はともあれ、あれからもう6年。早いものだ。またああいった骨のある辛口のユニークな雑誌が出てこないものだろうか???
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