仕事で展示会に行く｡台風20号の接近で東京湾岸エリアも一日雨が降ったり止んだりの､あいにくの天気となった｡そのせいか､展示会場は空いており､情報収集が捗った｡

　ネット全盛の今､なぜ展示会などという旧態依然の方法で情報を収集するのか？手間暇だけがかかって､一見何のメリットも感じられないと思うかも知れないが､実際は違う｡先ず､企業のWEBには､正式に報道発表しいた製品しか掲載されていない｡そりゃ､当然だ｡よって､開発中のマシンや企画中のプロジェクトを探り出すのには､展示会はもってこいの機会となる｡

　なおかつ､出展者側は会期中､往々にして｢ハイ｣になっている｡普段､地道に培ってきた技術を､晴れの舞台で御披露目するのだから､その気持は痛いほど良く判る｡そんな状態だから､説明員にちょっと質問するだけで､機密情報やノウハウを､いとも簡単にポクポクしゃべってくれるんだよね｡これが意外と重要な情報源になる｡

　筆者は主に､自身が経営する会社の主軸事業関連の情報を収集するために､積極的に展示会に赴くが､それ以外にも目的がある｡自分が保有している権利化した知材数本を､どこかが勝手に使っていないかどうかをチェックするのだ｡

　というわけで､たかが展示会､されど展示会｡経営者の目からすると､裏に張り巡らされた人的ネットワークが垣間見えてくる｡そこがまた､オモシロイのだがね｡｡｡

　以上､展示会の陰険な楽しみ方でした｡