Bellami HD-1のユーザーズマニュアル。マニュアルは40ページ程度。内容は必要にして充分だが、初心者が陥りやすいトラブルについての記載は、充分親切とは言えない。「4946」、即ち良く読むコトが必要だ。

■マニュアルは良く読もう! (2014/04/04)

 今回は、良く有る失敗についてのオハナシです。

 CHINON Bellami HD-1が届いてから、天気の悪い日が続く。なかなか屋外での試写ができない。仕方が無いので、屋内で動作チェックを行っていた。その際、ユーザーズマニュアルを良く読まずに、余計な設定をしていたのだが、これが後で撮影失敗の原因となる。しかし、当然のことながら実際に失敗するまではワカラナイ。

 翌日、天気も回復したので、夕方HD-1を持って屋外初試写に出かける。そこまでは良かった。動画を撮影しようとして、びつくり。ハレーション起こしまくりで、全く画にならないのだ。焦ったね。設定を変えようとしても、なぜかシャッター速度が1/160に固定となっているようで、変更できない。フルマニュアルでもオートでも同じである。

 加えて、そうこうするうちに、バッテリーが切れた。単三乾電池2本を入れていたのだが、前日までの動作チェックで随分長い時間ONにしていたし、使い古しの乾電池だったのが災いしたのかもしれない。でも、まだ充分残量は有ったハズである。参った。一旦出なおしである。

 戻った後で、再度ユーザーズマニュアルを精読する。最初からそうしておけば良かったのに・・・まぁ、人生こんなモンでしょ。原因はすぐに判った。マーフィーの法則とかにある、

マニュアルでは、最も重要な事項が、欄外に註釈として最も小さい活字で印刷されている

 を地で行くような話しだった。以下に、Bellami HD-1を初めて使用する際に注意する項目を挙げる。最も、マニアの方だったら、先刻ご承知のコトだと思うが、浅学な筆者は気が付かなかったよ・・・

(1) セッティングメニューの「フリッカーレス」で、50Hzあるいは60Hzを選択していると、露光時間が固定になる。(実際には、50Hz設定で1/160固定となる)。
  屋外で撮影した動画が全てハレてしまった原因がこれだった。それまで屋内の蛍光灯下で試験撮影を行っていたのだが、蛍光灯のフリッカーが気になるので設定しておいたのが残っていたのだ。屋外撮影時ではOFFにしなくてはならない。マニュアルにも書いてあるのだが、見落とした。因みに、工場出荷時はOFFである。

(2) 電池タイプを正しく設定しないと、減りが早い。
  HD-1では、単三アルカリ乾電池とニッケル水素充電池の2種類が使用できる。混在させてはいけないことくらいは、常識で判る。しかし、電池タイプを正しく設定し忘れることは、まま有る。今回もそうであった。ニッケル水素充電池の設定になっていたにも関わらず、使用していたのがアルカリ乾電池だったのだ。これが原因で、バッテリーが異様に早く無くなってしまったのだと思われる。

(3) 手振れ補正機能をONにすると、フレームレートが30fpsに固定される。
  レトロな雰囲気で動画を撮影したい場合に、意図的にフレームレートを落として、カクカクした動画を撮影することができるのだが、手振れ補正機能がONになっていると、フレームレートは30fpsに固定される。これは、考えてみればアタリマエだな・・・

(4) オートモード使用の際には、ISO連動制限設定に気をつけよう。
  動画をオートモードで撮影する際は、暗い場所ではISOを自動で上げてくれるので、メンドウな絞りの調整が不要となり便利だ。しかし、ISO連動の上限値を12,800のように高く設定すると、当然のことながらノイジーな画像になる。そこそこの値に抑えておいた方が無難であろう。

 ざっと気が付いたところ、上記のような感じだった。特に(1)のフリッカーレス機能については、落とし穴だったね。これは往年のフィルム8mmには当然搭載されていない機能である。知っているヒトには常識かも知れないけど、知らないヒトには致命傷だ。。。






CHINON Bellami HD-1の屋外初試写だけど超失敗作! (動画)
マニュアルを良く読まないと、こーなる。絶望的な失敗作なのである。恥を偲んで掲載する。逆に言えば、Bellami HD-1は手動で設定・調整する装置なので、このような変な動画を意図的に撮影することが可能とも言える。まあ、負け惜しみになっちゃうけどね。。。



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