法師温泉長寿館の外観
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■法師温泉長寿館 (1999/06/19)
●1999年06月19日(土曜日) 午前10時出発であったのだが、O氏の都合により12時30分に変更となったため、午前中は500を運転する。500で行っても良いのだが、まだ長距離ドライブには不安が残り、しかもあいにくの雨模様のため、今回は実に久しぶりに昭和61年型サニーを出すことにした。3週間近く動かしてなかったのにもかかわらず、サニーには特に異常が見受けられなかった。さすがは国産車だ。 法師温泉へは、関越自動車道を月夜野I.C.で降り、国道17号を三国峠方面に向かうルートを取る。道が空いていたこともあり、2時間30分ほどで到着した。 法師温泉長寿館であるが、国道17号から一般道に入り10分くらい走ったところにある。宿は道路の終点、標高約800mの山深い谷間にあった。建物は複数の棟から構成されており、本館を除くと他は比較的新しい。この宿の名物である大浴場は、明治28年建築のもので、古風な窓がついている味わい深いものだ。なおこの大浴場は、かつての国鉄が作った「フルムーン」のポスターで高峰秀子が入浴したことで有名である。
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法師温泉近くの林道のサニー
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法師温泉近くの林道のサニー
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温泉に到着したのは午後4時前であったが、ここはホントウに一軒宿で、他に何もない。チェックインしても暇になってしまう。ということで、法師温泉から山奥に走る林道に入ってみた。
車1台がやっと通ることができ、対向車とは待避場で行き違いしなくてはならない林道を三国峠方面へ向かって10分ほど走ると、道がダートになる。それでも構わず走って行ったところ、小さな土砂崩れの跡に遭遇した。さすがにこれ以上はファミリーカーでは無理と判断し引き返す。エンジンを止めると鳥の鳴き声と川のせせらぎ以外何も聞こえないという、非常にディープな自然環境を満喫することができた。ちなみにこのような林道を走る酔狂な観光客は他にいないようで、すれ違った車は皆無だった。
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法師温泉近くの林道
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法師温泉近くの林道
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宿に帰る途中、いわゆる草むらのヒーローというヤツを発見。ボディーは2ドアのカローラとフロンテクーペである。良い味を出していたので写真撮影を行う。地元の方が出てきて、廃棄自動車を撮影している筆者をもの珍しそうに見て一言、「いろんな趣味があるんだねぇ。」確かに、湯治に来て廃棄自動車を写真撮影するというのは、良く考えてみると変だ。
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法師温泉近くの廃棄自動車
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法師温泉近くの廃棄自販機
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草むらのヒーロー撮影ついでにもう一つ。国道17号から法師温泉に通じる道に入ったところで、古い日野のボンネットバスを発見した。その外観は、まるでスピルバーグ監督の「激突!」に出てくるような、ものすごい形相である。屋根付きの車庫という非常に恵まれた環境で放置されているため、程度はとても良好だ。しかし、このような車をレストアする人なんか、おそらくいないであろうな。
近所散策を終えて温泉宿に戻ったのは5時を過ぎていた。チェックインの後さっそく名物の風呂に入る。この浴場は、河原から自然に湧いて出る温泉の真上に建てられたものだそうだ。湯船の底は自然石が敷かれており、その間から温泉が湧いて出る構造となっている。ちなみに湯船はかなり深い作りになっている。温泉は無色透明、わずかに硫黄臭がある。温泉の温度は熱くはなく、長時間浸るのに適している。湯船にはアタマを置くための枕木がかかっている。 午後6時30分、夕食。これ以上食えないというくらいの量が出る。途中の酒屋で購入してきた地酒「誉國光(ほまれこっこー)」を飲む。味は「普通」であった。夜間、かなり激しい雨となる。
【2014年の追記】 この時は、ファミリーカーのサニーで林道探険に出かけている。結構キケンな道路だが、サニーでは伊豆の林道を走り回った経験があるので、この程度では何とも思わない。今考えると、四輪駆動でも無く、車高も普通のクルマで、良くダートな道を走ったものだった。
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法師温泉近くの廃棄トラック
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法師温泉の「お部屋」
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